ドイツ証券によるいすゞ自動車株の誤発注

ドイツ証券によるいすゞ自動車株の誤発注

2001 年 12 月 3 日、いすゞ自動車株に 9000 万株という大量の売り注文が出ました。

9000 万株というと、いすゞ自動車の発行済株式数の約 7 % に相当し、当時、単独でこれだけの株式を持っているのはアメリカのゼネラル・モーターズ GM だけでした。

いすゞ自動車の広報部が「GM が当社株を売却するとの話は聞いていない」と発表したため、売り注文を出したドイツ証券の誤発注が噂されました。

当初、ドイツ証券は「個別取引に関してはコメントできない」としていましたが、4 日になって「売り注文の株式数を誤って発注した」と認めています。

ドイツ証券は 3 日の取引終了直前に「9 万株」と入力すべきところを「9000 万株」として、成行の売り注文を出しましたが、見合うだけの買い注文がなかったため、取引は成立せずに済みました。

この誤発注の問題点は、以下の通りです。

  • 株数の入力ミス
  • 誤発注を認めず、情報開示の遅れ

その後、GM は経営不振から 2006 年 3 月 29 日までに、保有している約 9000 万株の一部もしくは全部を売却する方針をいすゞ自動車に伝えています。

全株を売却する場合、29 日の終値で計算すると約 380 億円となり、いすゞ自動車は関係の深い三菱商事や伊藤忠商事などに購入を要請しました。

GM はいすゞ自動車の筆頭株主ではなくなりますが、トラックの相互供給などの業務提携は続ける、としています。

いすずに大量の売り
日本経済新聞 2001/12/4 朝刊

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