UBS 証券によるカプコン CB の誤発注

UBS 証券によるカプコン CB の誤発注

2009 年 2 月 25 日午後、東京証券取引所は ToSTNeT 市場のゲームソフト大手カプコン第 5 回転換社債型新株予約権付社債 CB の売買を終日停止しました。

ToSTNeT 市場とは Tokyo Stock exchange Trading Network system の略で、「トストネット」と読みます。

証券取引所の取引には 2 種類あり、ToSTNeT 市場は立会外取引です。

立会内取引(たちあいないとりひき)
通常の取引。
オークション(注文を銘柄別に分け、更に売値・買値別に集計した後、価格・時間の優先順位で執行される)で価格が決まる。
立会外取引(たちあいがいとりひき)
立会内取引以外の取引。
相対取引で価格が決まる。

カプコン CB の売買停止は、午前中に UBS 証券が「3000 万円」と発注すべきところを「3 兆円」と誤発注したためです。

カプコン CB の残存残高約 150 億円に対して誤発注は 3 兆円と約 200 倍でしたが、売り手も買い手も UBS 証券の顧客でクロス取引だったことや同 CB の償還期限が 3 月末に迫っていたこともあり、一般投資家や発行企業のカプコンへの影響はほどんどなかったようです。

2005 年のみずほ証券によるジェイコム株の誤発注の反省から、東証は 2007 年 9 月、誤発注の規模が巨大で決済が困難な場合などに売買を取消せる規定を作っており、UBS 証券が初の取消申請となりました。

UBS 証券によると「本件誤発注は発注システムにおける不具合に起因するもの」で、取消手数料として約 8700 万円を負担しています。

UBS 証券によるカプコン CB の誤発注
時刻 UBS 証券 東京証券取引所 備考
11:06 買い注文と売り注文を同時に発注して
3 兆円の取引成立
   
12:07   異常に気付き、売買停止  
16:15   UBS 証券からの申請を受け、約定取消  

この誤発注の問題点は、以下の通りです。

  • 発注システムの不具合
UBS が 3 兆円誤発注
日本経済新聞 2009/2/26 朝刊

リンクはご自由にどうぞ。以下をご利用下さい。
<a href="http://www.erroneous-order.com/">株式投資や為替取引のリスクマネジメント</a>
<a href="http://www.erroneous-order.com/facilities/011130/index.html">UBS 証券によるカプコン CB の誤発注</a>